この記事は!
- ガット(ストリング)の事について書いています
- ガット(ストリング)の張り替えに悩んでいる方は是非読んでください
ソフトテニスラケットのボールを打つ部分には、ガット(ストリング)と呼ばれる固い糸?のようなものが張ってあります。
この固い糸は、使用しているうちに劣化していき、張りも徐々に緩んできてしまいます。
そのため、このガット(ストリング)は必ず定期的に張り替えなければいけないと言われます。
ところが、ソフトテニスを始めたばかりの初心者や、ソフトテニス未経験の保護者の皆さんは、どのくらいで交換しなくてはいけないのか、まったく想像できないと思います。
私が実際そうでした!
そもそも交換する必要なんてあるの??
くらいに思っていました。
同じように考えている方も、実際多いのではないでしょうか。
そこで今回は、そういった方々にむけて、ガット(ストリング)の交換、張り替えについて私の知る限りの事を書いていきたいと思います!
ガット(ストリング)は張り替えなきゃいけないの?
そもそもガットの張り替えは必要なんでしょうか。
結論から言いますと・・・
ズバリ必要です!
それも定期的に張り替えることが重要です!!
先ほども書いたとおり、私自身このガット(ストリング)の交換については、張り替えなくてもそんなに変わらないんじゃないかと思っていました。
ところが、ガットを長期間張り替えないでいると、とても大変なことになる事がわかりました。
それ以降私は、子供たちのガットには常に気を配り、定期的に張り替えています。
ガット(ストリングス)を交換しないとどうなるの?
ガットは張り替えと同時に少しづつ緩んでいきます。
そしてラケットでボールを打っていくことで、どんどん緩みは進んでいきます。
と、同時に張られたガット(ストリングス)も劣化していきます。
すると、同じようにストロークしているつもりでも、今までコート内に収まっていたボールがコート内に収まらずアウトしたり、反対に飛ばなくなったり、コントロールしづらくなります。
ガットが伸びてくると伸縮性を失いボールをしっかり飛ばすことができません。
ガットが劣化してくると、ボールを掴むことができず、思うような回転をかけることができません。
このように、ガット(ストリングス)の状態というのは、ソフトテニスの打球に大きく影響してきます。
それでもガットを交換せずに使い続けると、今度はボールを無理やりコート内に収めようとすることで、無意識に別のところで調整しようとします。
たとえば・・・
- ラケット面の傾きが変わる
- スイングフォームをの大きさが変わる
- 打点の高さが変わる
- ボールとの距離が変わる
- 腕の力加減が変わる
etc
そうなると、連鎖的にさまざまな動作に影響がでてきて、ついにはスイングフォームを崩してしまうことにつながります。
さらに、この状態でガット(ストリングス)を張り替えると、ボールを打つ感覚がそれまでと大きく変わるため、思うように打球をコントロールできない状態からやり直す事になります。
つまり、ガットの交換をしないでいるとソフトテニスの上達を妨げることになってしまうんです。
ガット(ストリング)おすすめの張り替え時期は?
みなさんはガットをどのくらいの頻度で交換していますか?
1ヶ月、3ヶ月、半年、1年。。。。
色んな方がいらっしゃると思います。
よく聞くのが、3ヶ月くらいでしょうか。
ところが、よく考えてみると、人によってラケットの使用頻度に大きな差がありますよね。
なので、どのくらいの期間が妥当とは一概に言えないのではないでしょうか?
練習頻度による打球数の違い
例えば週末にだけ練習する子と、平日の5日のうち2日くらい練習している子では2倍ボールを打つことになります。
週7日すべて練習している子ではさらに大きな差があります。
また同時に練習する人数が少なくなればなるほど、ボールを打つ頻度は高くなります。
2人で一時間練習するのと、10人で練習するのとでは、ボールを打った回数は数倍違うと思います。
このように、2倍も3倍もボールを打つ頻度が違う子たちの、ガットを交換する時期がみんな同じ間隔が適正になるとは、とても思えませんよね!
当然、たくさんボールを打っている子の方が、適正な交換時期は早くなってきます。
2か月~4か月くらいで交換してる子が多いかな!?
前述したとおり、練習頻度などがみんなバラバラなので、一概に何か月が交換の目安というような指定はできませんが、よく言われているのは2か月~3か月です。
ただし、これは中学生や高校生など部活動でほぼ毎日ボールを打っている子の話になるので、週1回くらいの練習をしている小学生でソフトテニスを始めたばかりの子は、そこまで頻繁に交換する必要はないような気がします。
色んな人に聞いてみると、だいたいみんな2か月~4か月くらいの子が多かったです。
中には、半年近く交換していないという子もいました。
それくらいみんなバラバラなんですね。
ガットを張り替えるオススメの時期は?
で、結局どのくらいの頻度で変えるのが良いのでしょうか!
オススメというか、我が家のやり方を紹介します!
我が家では、主要な大会から逆算し、その大会の1か月~2週間前までに交換するようにしています。
大会の開催にあわせるので、間隔が2か月になったり3か月になったりします。
ただ、4か月以上にはならないように調整します。
なぜそんな風にガットの交換時期を決めているのかというと、大事な試合時にできるだけ良いコンディションで戦えるようにしたいからです。
前述したとおり、ガットは交換と共に緩んでいき、練習をすることでガットそのものも劣化していきます。
すると、徐々にボールコントロールがしづらくなります。
なので試合の前にはガットを交換したいのですが、ここで注意すべき点があります!!
張り替えた直後では感覚が大きく変化するため、やはりボールコントロールが難しくなってしまうという事です。
張りが緩み、ガットが劣化している状態から、新しいガットを張り替えたばかりの状態になると、ボールを送り出す力と弾く力のバランスや、回転のかかり具合などが変わり、張り替える前と同じようにストロークやボレー、サーブをしても微妙にボールの軌道やコントロールし易さが変わってしまうんです。
そのまま試合に臨むとどういうことが起きるでしょうか・・・・
想像できると思いますが、微妙なネットやアウトがいつもより増えてしまいます。
いつもだったらネットスレスレを飛んでいくボールや、相手コートの深い位置に落ちるボールも、ガットとボールの感覚がわずかにズレ、ネットやアウトになってしまうんです。
できればそういう失点は避けたいですよね!
なので、張り替えてからガットが緩んだり劣化しない程度に、練習期間を設けてあげたほうが、試合の時に思いどおりのプレーができるんです。
ソフトテニスラケットのガット(ストリング)を張る強さ! テンション・ポンド数
定期的なガットの張り替えが重要なのはお分かりいただけたと思います。
それでは、どのくらいの強さ(テンション・ポンド)で張れば良いのでしょうか。
張る強さの単位、テンション?ポンド?
と、その前に、ガット(ストリング)の強さについて簡単におさらいです。
よくガットを張る強さを、何ポンド?とか、テンションいくつ?って聞いたりします。
ガットをラケットに張る際の、引っ張られる力(張力)の事を『テンション』といいます。
そして、どのくらいの力で引っ張るのかを、ストリングマシーンで調整するさいに使う単位が『ポンド lb 』です。
ポンドはグラム(g)と同じ質量を表す単位で、1ポンドが約0.45Kgになります。
このように、ガットを張る際に用いられるポンドという値と、引っ張る力のテンションを、みんなごっちゃに使ってるんですね。
ですが、ラケットをよく見てみると『lb』って書いてあるので、何ポンドで張ってるの~?って使い方が妥当な気がします。
ガットの固さがボール(打球)に与える影響
実際ガットの固さが変わると、打球にどのような変化が現れるのでしょうか。
先ほども少し触れましたが、もう一度整理します。
ソフトテニスにおけるストロークには、
- ガットがボールを押し出す力
- ガットがボールを弾く力
この2つの力が大きく関わっています。
ガットの固さは、どちらの力がより影響してくるのかを左右します。
ガットが緩く張られれば張られるほど、2の弾く力よりも、1の押し出す力が強くなってきます。
ただし、この2つの力の影響度合いを決めるのは、ガットのテンションだけではないということに注意が必要です。
この事についてはまた別の機会に記事にしようと思います。
初心者は何ポンドが良いの?
で、結局ソフトテニスを始めたばかりの子は、どのくらいのテンションで張るのが良いんでしょうか。
これについても、非常に曖昧な回答になってしまって申し訳ないのですが・・・
私個人的には、
20lb~24lb
あたりが妥当だと思っています。
幅広っ!
と、思われたかもしれませんね。
これは、初心者と一言で言っても、小学生~大人まで年齢層が違うのと、同じ小学生でも1年生や体の小さな子と、6年生や体格の大きな子の間でも適正なテンションが変わってくるからです。
ただし、いきなり24lb以上よりも固くしてしまうと、ソフトテニス特有のボールを押し出す感覚がなかなか習得できないと思いますのでオススメしません。
上級者達はどのくらいのテンションで張ってるの?
ちなみに、長年ソフトテニスをやっているベテランの方達はどのくらいのテンションで張っているのでしょうか。
現役の中学生~高校生、OB、コーチ、現役の実業団選手などなど色んな方に聞いたところ・・・
みんなバラッバラでした。
だいたい26~30lbくらいに収まる感じです。
中には35lbという人もいました。
比較的、年齢が高くなるとテンション高めで張る方が多いような気がします。
気を付けなければいけないのは、上級者達が固めで張っているからといって、安易にマネはしないようにすることです。
上級者達はあくまでも、長年の経験値があるからこそ、ある程度固めのガットでもしっかりとストロークできるのであって、初心者がいきなり30lbあたりでガットを張ると、ボールを弾いてばかりで、とても思うように上達していきません。
ソフトテニスラケットのガット(ストリングス)はどこで張り替える?
上達に必要なガット(ストリングス)の交換、どこで張り替えてもらえるのでしょうか。
大きく分けて以下の4つになります。
- ラケットショップ
- 大手スポーツ用品店
- 各大会のストリンガーブース
- ストリングマシーン
順番に見ていきましょう
ラケットショップ
個人が経営しているラケットショップになります。
多くの場合、ソフトテニス用品だけでなく、硬式テニス・卓球・バドミントン等のラケットスポーツ全般またはそのいずれかを一緒に扱っています。
少人数で経営していることが多く、ストリンガーさんもだいたいいつも同じ方が担当してくれます。
ガットを張る際に悩んでいる事があれば、色々相談にのってくれます。
ただ、ラケットショップ自体あまり存在していないのが残念なところです。
近所にこのようなお店があれば、一番おすすめだと思います!
大手スポーツ用品店
ラケットスポーツだけでなく、あらゆるスポーツを扱う量販店ですね。
店舗が大きく、スタッフもアルバイト店員の方も多いです。
一応自身の経験があるスポーツコーナーを担当するみたいですが、経験の量は人それぞれになるので、あまりソフトテニスに詳しくないような方も多いです。
そのため、ストリンガーさんも毎回変わることがあります。
店舗自体も多いので頼みやすいのですが、量販店ではガットの交換はしないとこだわる方も周りにいます。
ちなみにうちは、このような量販店でお願いしちゃってます。
まだまだこだわれる程の競技技術がありません。
各大会のストリンガーブース
全国大会や各地方大会レベルになると、メーカーのブースが並ぶことがよくあります。
その中に、ストリンガーさんが実際にガット交換してくれるブースがあります。
私は頼んだことはありませんが、結構みなさん頼まれているのを目にします。
このようなブースでガットの張り替えをしてくれるのは、どこかのラケットショップの方が多く、やはり信頼できると思います。
ただ、注文が殺到していると張りあがりに少し時間がかかることがありそうです。
ストリングマシーン
なんとガット交換に必要な機械って個人でも買えちゃうんですね!
もちろんしっかりとした張り上げには熟練の技が必要になりますが、チーム単位でなら購入を考えても良いと思います。
そうすれば、みんな好きなタイミングでガットの交換ができるようになりますからね!
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