ソフトテニスの試合の前は必ず整列と挨拶から始まります。
強い選手達はテニスが上手なだけでなく、マナーや試合態度が洗礼されていてもとてもカッコ良く、見ていて気持ちが良いです。
逆に、ソフトテニスを始めたばかりの子達は、試合に慣れていないせいかキビキビと動けずに、見ている人にだらしない印象をあたえてしまいます。是非ソフトテニスの試合の進め方をしっかり頭にいれて大会に臨みましょう。
キチッと整列し、しっかりとした挨拶を!
対戦する両ペアが試合コートに揃ったら、まずはサービスラインの外側中央にお互い整列して待ちます。
正審の集合の合図でプレーヤー達はネットに近づいていきます。お互い挨拶をしっかりとします。選手間で挨拶をしたら、審判にも挨拶をします。
選手間での挨拶は、試合に出場するレベルの子達であれば、大概できます。ですが、審判に向けての挨拶は、しっかりできている子とできていない子がいます(特に小学生)。また適当にゴニョゴニョ言いながらごまかしている子も見かけますが、キチッとできている子は格好が良いです。
挨拶のあと、正審が各プレーヤーの所属と名前を確認します。
サービス、レシーブ、コートサイドの三択
トスって何?
続いてトスをします。
トスとは、試合開始の状況をサービス、レシーブ、コートサイドの3つから、お互いが選ぶことです。サーブを打つ際に、手でボールを上にあげることもトスと呼んでいますが、ここでは別の意味です。
ソフトテニスの試合では、サービス、レシーブ、プレイするコートは、それぞれ展開が進むにつれて交代しながら行っていきます。トスによって、最初の1ゲーム目を、どちらのペアがサーブで、どちらのコートでプレーするかを決定します。
トスの進め方
ネットをはさんでペアの片方が代表となって、お互いジャンケンをします。規定では、どちらのプレーヤーが代表になるという決まりはありませんが、前衛サイドにいる方が代表になることが多いです。
ジャンケンに負けた側は、自分のラケットの公認マークを相手に確認させてから、ラケットを地面に立たせて回転させます。
ジャンケンに勝った側は回転しているラケットが止まって倒れる前に表か裏を言い当てます。ソフトテニスのラケットには、いちょう部分の根本あたりに片側の面だけ公認マークが描かれており、マークがある側を表としています。
倒れるのが表か裏を言い当てることができた場合、ジャンケンで勝った側(表、裏を言い当てた側)がサービス、レシーブ、コートサイドの三択を選ぶことができます。
言い当てることができなかった場合は、ジャンケンで負けた方(ラケットを回転させた側)が三択を選びます。選べなかった側は、先に選ぶ側が残した2つからどちらかを選ぶことができます。
ちなみに、先に選べる側がサーブかレシーブを選択した場合、必然的に後から選ぶ側はサーブかレシーブ決まってしまうので、コートを選択しましょう。
トスは、大会によってはコートではなく、本部で行う場合もあります。一つ前の試合が始まった頃に放送で本部に呼ばれトスを行います。
乱打タイムは試合直前の調整チャンス!
いつもどおりのスイングはできてる?
トスが終わったら、各コートサイドにわかれて乱打をします。大会の日は、ラケットでボールを打つ機会が少ないため、試合前の乱打の時間は、とても貴重な時間になります。できれば、この時にラケットをしっかり振り、自身の調子を整えてから試合に臨んでもらいたいです。
相手の弱点を見つけられるか
対戦相手がどういうボールを打ってくるのかよく観察します。この時にバックハンドや短いボールの処理など相手が苦手そうなプレーを見つけることが出来ればしめたものです。また、相手のペア間で競技力に差があることを発見できれば、どちらを積極的に狙っていくのか戦略をたてやすくなります。
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反対に相手に自分たちの弱点を悟らせないように気を抜かないように気を付けましょう。このように大変有効な乱打の時間ですが、試合の進行状況や大会によっては、この時間が省略されてしまうこともあります。
試合開始と試合終了の合図
いよいよ試合開始!
正審のレディの合図で乱打をやめます。そしてそれぞれが試合開始のポジションにつきます。そして正審の『サービスサイド○○(所属)○○・○○ペア、レシーブサイド○○(所属)○○・○○ペア、○ゲームマッチプレーボール』というコールと共に試合がスタートします。
まさに緊張の瞬間ですね。
プレーヤーもさることながら、応援しているこちら側もドキドキしてきます。
そして試合終了!最後まで礼儀を忘れずに!
最後のポイントが終わったところで、正審が『ゲームセット』とコールします。プレーヤーはサービスライン外側中央に並びます。正審が審判台から降りてきたらトスをしたネット中央の位置にみんな集まります。
正審が『○○対○○(ゲームカウント)で○○・○○の勝ちです』とコールし、お互い挨拶と握手をします。審判達とも挨拶と握手をして試合終了となります。
ポイントについてはコチラ↓の記事を参照
よくこの時点で、負けた側は悔しさのあまりふてくされてしまい、挨拶や握手をしない選手がいます。やはりそういう選手はメンタルの面で未熟なことが多いように思います。最後まで礼儀正しく振る舞うことで、応援してくれたチームメイト達に誠意を見せることができます。
試合の勝者は採点表にサインをします。
気になる選手の試合結果が知りたい時などは、このサインの仕草でどっちが勝ったか判断したりします。
試合後の安堵の表情を見逃さない!
子供が試合に勝った時の安堵の表情がなんとも言えず、我々親もコートの外で一緒に安心します。接戦の末に勝利した試合ではたまらなく感動します。
ソフトテニスの試合の流れはこんな感じです。レベルの高い大会では、みんな挨拶や握手がしっかりできていて、そういうところでも差がつくんだなぁといつも感心させられます。どんどん見習っていきましょう。
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