- ソフトテニスシューズを選ぶ際に気を付けることについて書いてます
- どのようにソフトテニスシューズを選んだら良いのか悩んでいる方は是非読んでみてください
ソフトテニスを行うコートは実に様々です。
人工芝に砂を混ぜたオムニコートが日本では広く普及していると言われていますが、学校の校庭や体育館を借りて練習や試合をするときなどは、床が砂だったりフローリングだったりします。
当然、地面の種類によって滑りやすさが変わってくるため、地面に合ったシューズを選ばなければなりません。
今回は、ソフトテニス初心者や、ソフトテニスをこれから始める方、子供がソフトテニスを始めるにあたりシューズを選んでいる方に向けて、どのようにソフトテニスシューズを選んだら良いのかをご紹介します。
最適なソフトテニスシューズの選び方
ソフトテニスシューズを選ぶ際に知っておきたいこと
最適なソフトテニスシューズを選ぶためには、いくつか気を付けなければいけない事があります。
後述しますが、間違った選び方をしてしまうと思わぬ問題があったりします。ソフトテニスシューズを選ぶ前に、以下の事を知っておきましょう。
色やデザインで決めちゃダメなの?
そもそも、ソフトテニスで履くシューズを好みの色やデザインなどで選んではダメなんでしょうか?
もちろん、自分の好みの色やデザインも重要です。
モチベーションが上がり、上達も早くなるかもしれません。
ですがそれ以上に、プレー環境に合ったシューズを選ぶことがソフトテニスを行ううえでとても重要な事なんです。
重要なのはソフトテニスシューズの裏部分
色やデザインの他にも様々な要素がありますが、一番重要なのはズバリ靴の裏側です。
地面と接するところですね。
実はソフトテニスシューズにはいくつか種類があります。オールコート用とかオムニ・クレーコート用とか、聞いたことありませんか?
それぞれのシューズで何が1番変わっているのかというと、シューズの裏の部分なんです。
こちらの写真がオールコート用シューズの足裏の画像です。
こちらの写真が、オムニ・クレーコート用シューズの足裏の画像です。
オールコート用シューズに比べ、靴底がデコボコしているのがわかります。
ソフトテニスシューズの裏側がどう違うの?
率直にいうと、滑りやすさが違ってきます。
滑る。
と聞くと、とにかく滑らないものが良さそうですが、そう一概にも言えません。
ソフトテニスは様々な種類のコートでプレーしますが、コートの種類によって滑りやすさに凄い差があります。その滑りやすさをシューズで調整しているんですね。
滑りすぎても、滑らなさすぎてもダメなんです。これについては後述します。
ソフトテニスシューズの種類とコートの関係
ソフトテニスで履くシューズを選ぶ際に重要なのはシューズの裏部分ということはわかりました。
ソフトテニスを実際にプレーするコートによって、選んでいきます。
オムニ・クレーコート用
オムニコートや、クレーコートに向いているシューズです。
オムニコートやクレーコートの表面は、砂や土となっているので、とにかく滑ります。特にオムニコートの砂の加減によっては本当にツルッツル滑ります。
なので、このオムニ・クレーコート用のソフトテニスシューズは、足裏がデコボコしていて滑りづらい作りになっています。
このシューズに対応するコート
オムニコート、クレーコート
小学生・中学生・高校生は、オムニコートやクレーコートでプレーすることが8割から9割だと思いますので、まずは一足このタイプのシューズを持っておきましょう。
オールコート用
オールコート用と聞くと、とりあえずこれを選んでおけば良いんじゃないかと感じてしまうのは私だけでしょうか。
当然テニスやソフトテニス経験者からすると、そんなことないのは当たり前の事だと思うのですが・・・オールって言われちゃうと・・
実際オールコート用のシューズはハードコート向けになっています。
このシューズに対応するコート
ハードコート・体育館(インドアコート)
一応オールコート用という事で、スポーツショップやそういったサイトにはオムニコートやクレーコートにも対応可となっているところもありますが、あまりおススメできません。
というのも、やはりオムニ・クレーコート用のシューズと比べるとシューズ裏が滑らかで滑りやすいからです。
滑ってしまうと、咄嗟の一歩が出遅れたり、あまり踏ん張ってスイングできないなどの弊害があります。また、思わぬ怪我にもつながります。
体育館(インドアコート)用として使う!
体育館で履くシューズを探している場合は、オールコート用をオススメします。
実は、ソフトテニス用のシューズで、体育館専用シューズというのはありません。
みんなどうしているかというと、取り合えず一足体育館用として通常のシューズを用意しています。
体育館であまりプレーすることが無い子達は、外で履いているシューズの靴裏を雑巾で拭いてから体育館で使用している子もいます。
なぜ体育館でオールコート用のシューズが良いの?
オムニコート用のシューズだと滑らなすぎてしまうからなんです。
オムニコートは砂が混ざっていることで、摩擦を軽減させていますが、体育館には砂はありません。
先ほどは、滑ると良くないと書きましたが、じつは滑らなすぎるのもあまり良いとはいえません。普段足元が滑るコートでプレーしている事が多いと、当然ダッシュしたり、打点に入って構える時などは、そういった環境を前提に体を動かします。
ところが、実際に足元が全く滑らないと、つまづいて転んだり、変な力の入り方をして足を痛めてしまったりと予想外の事が起きます。
カーペットコート用
上記の二つのシューズと比べると、あまり聞き慣れないかもしれません。
カーペットコート用のシューズは、シューズ裏の溝がほとんどありません。
このシューズに対応するコート
カーペットコート
カーペットコートは、人工芝の毛が長く、オムニコートと違い砂がまかれていません。そのため、シューズの溝が深いと芝がひっかかり、ほとんど滑りません。
なのでカーペットコートでソフトテニスをプレーする際に、オムニコート用のシューズを履いていると、足が地面にひっかかり、つまづいてしまいそうになります。
実際に、知り合いの子は怪我をしてしまいました。
もしカーペットコート用のシューズがなければ、どちらかというとオールコート用のシューズの方が良いかもしれません。
シューズの種類とコートについてまとめ
最適なソフトテニスシューズを選ぶ際に一番気を付けるのは、プレーするコートと、それにあったシューズの種類を選択するということ。
要は、コートに合わせた最適な滑り具合に調整するということですね。
繰り返しになりますが、オムニコートやクレーコートのような滑りやすいコートでは、シューズ裏に溝がしっかりあるもの。
反対に、体育館やカーペットコートのような滑りづらいコートでは、そこまでシューズ裏の溝は必要ありません。
ソフトテニスシューズのサイズについて
サイズと聞くと、普段はいている靴同様にかかとの先からつま先までの長さ(足長と呼ぶ)を思い浮かべると思います。
当然、しっかり足にあった足長のシューズを選ばなければなりません。
ですがソフトテニスで使用するシューズを選ぶ時には、もう一つ確認しなければいけないサイズがあります。
それは、足の横幅と厚みです。
足の大きさを示す、足長、足幅、足囲
- 足の縦部分の長さを足長
かかと~一番長い指の先までの長さ - 横部分の長さを足幅
親指付け根~小指付け根までの長さ - 足のまわりの長さをはかった足囲
親指付け根~小指付け根をとおり足を一周する長さ
一般的な靴のサイズで、何㎝とかよく言っているのは足長になります。
ですが、足のサイズは長さだけでなく、厚みや幅も人それぞれです。
たとえば、同じ足長の人でも、足部分が細身でスリムのもいれば、幅広く厚みのある人もいます。
足長だけでシューズのサイズを選ぼうとすると、同じシューズを履くことになるのですが、当然履き心地は全く違うものになります。
ワイズ
このような足の大きさ(長さではなく)のことをワイズといいます。
このワイズに関して、JIS規格では
細い←A,B,C,D,E,EE(2E),EEE(3E),EEEE(4E),F,G→広い
という段階で定義しています。
足と靴と健康協議会さんのホームページに一覧表があります。

日本では、DやEがスリム、2Eあたりが標準となっており、3E、4Eが幅広タイプとなります。
どのようにこの段階を決めるのかというと、
足長に対する足幅、足囲の長さで決まります。
上の表は、JIS規格男性用サイズ表の一部を切り取ったものです。
たとえば、足長260mmで、足囲255mmまたは足幅104mmの方はEE(2E)という大きさになります。
自分の足にあったモデルを選ぶ
このようにシューズの大きさというのは、単に足の長さだけで選んでしまっては足に合わない可能性があるんです。
ですが実際には、それぞれのシューズにすべてのワイズのものが揃っている訳ではありません。
シューズのつくりそのもが、スリム設計のモデルや幅広設計のモデルというような形になっています。
ですので、シューズを選ぶ際にはワイズの表記もよく確認してください!
ソフトテニスシューズの選び方を間違うと・・
ソフトテニスのシューズには様々な種類があり、大きな違いはシューズの裏部分ということがわかりました。
もし、選んだシューズがコートに合っていないと、どういった問題があるんでしょうか。
ここからは、間違ったシューズ選びによる影響について考えていきたいと思います。
足元が良く滑る!全然滑らない!
間違ったシューズを選んでしまうと、ソフトテニスのプレー中、とても良く滑ったり反対に全然滑らなかったりします。。
怪我をしやすい
一番気を付けなければいけないのが怪我です!
ソフトテニスは、急な方向転換やダッシュ動作を繰り返します。そういった動きをする時は、地面を力強く蹴りつけたり、グっと踏ん張ったりしますが、滑りやすい環境だとその瞬間に足をすくわれて転倒します。
また、滑らなすぎるのも問題です。
というのも、普段プレーする機会が多いのがオムニコートやクレーコートなので多少は足元が滑る前提で全身を動かしています。
よく、上手なプレーヤーでも、滑りこみながら上半身がストローク動作に入る選手を見かけます。
そこに、突然足元が急にひっかかるように止まってしまうと、やはり転倒につながります。
また、力が逃げずに体への負担が大きくなります。特に、子供達の場合まだ体が成長しきっていないので、筋肉や腱などを痛めやすいです。
変な転倒の仕方をすると骨折や靭帯損傷につながる可能性もあります。
大きな怪我は長期間プレーから離れる必要があるので、注意が必要です!
上達の効率が悪くなる
上達の遠回りになる可能性があります。
繰り返しになりますが、ソフトテニスは急な方向転換やブレーキ、ダッシュを繰り返しますが、足元が滑りやすかったり滑ら無すぎたりすると、力強く地面を踏めません。
するとフットワークも悪くなり、ストロークも下半身の力をボールにのせることができません。
また素早く一歩を踏み出すことも難しくなります。
ソフトテニスの上達には、効率の良い全身の動かし方を身につける必要がありますが、そのためには、まずは下半身が安定していなければなりません。
下半身の動きを安定させるためには、やはり足元が重要になってくるのです。
サイズが合っていないと・・・
やはり怪我をしやすいです。
シューズが大き過ぎると、プレー中にシューズの中で足が動きます。
こすれて皮が剥けてしまったりとトラブルが起きやすいです。
また、転倒や足を捻挫しやすくなります。
反対にシューズが小さくても同様に靴擦れがおきたり、締め付けが強すぎて足指を痛めてしまいます。
まとめ
普段何気なく履いているソフトテニスのシューズですが、しっかりとコートに合わせたシューズを選ぶことが重要です。
怪我をしてしまったり、上達の遠回りにならないよう適切なソフトテニスシューズを選んであげましょう!!
また、シューズは消耗品です。靴底がすり減ってしまうと滑りやすくなり、コートに適していないシューズを履いているのと同じです。特にオムニコートやクレーコートはとても良く滑ります。
なんとなく滑りやすいなぁと感じたら靴底をチェックしましょう!
練習の後にシューズの臭いが気になったことありませんか?
ちゃんとケアしてあげれば臭いは防げます!!
スポーツする子供の足や靴の臭いについて、書いてます。読んでみてください!



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